『グレンデル』第1巻
竜が世界の王だった世界。
竜の影でひっそりと生きていた人間、
だが1人の英雄によってそれは覆った。
人間が初めて竜に勝利しそれをきっかけに
人々は竜を殺し始めた。
そして竜はひっそりと姿を消していった...
そんな世界のお話。
死罪を告げられた大罪人
主人公 カメリア。
牢に入っているカメリアに、国王からある取引が持ちかけられる。
それは、絶滅したといわれていた竜の
生き残っていた仔竜の護衛。
ある国まで護衛し無事仔竜を届けることが出来たら無罪放免といわれ、カメリアは引き受け、仔竜と2人で出発した。
私が漫画で一番最初に惹かれたのは、
カラーの絵です。
漫画の最初の2ページくらいはカラーになってることが多いですが、その2ページで絵が「綺麗だな」と思い、そこから「こんな綺麗な絵を描く人の漫画はどんな物語なんだろう」と、そんな入り方をしたのは初めてでした。
髪の毛先の色の付け方
花のふんわりした描き方
雲のランダムな形
全体的な柔らかいタッチ
好き!!!
一部↓
もちろん物語も面白く、次回以降紹介していきます^^
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カメリアと仔竜は森の中を進んだ。
仔竜の名前はグレンデル。
グレンデルは長い間塔に幽閉されていた。
体は人型で頭は竜のよう、言葉を話せカメリアとは難なく会話が出来た。
戦い方も知らない、握手もしらない、自分が竜であること以外何も知らない仔竜だった。
野宿することにした2人は、
焚き火をし休む場面になります。
カメリアは森でとった苺を食べていて、それを羨ましそうに見るグレンデル。
苺の存在を初めて知ったグレンデル、カメリアはあげようとするもグレンデルは食べません。
グレンデルは塔で決められた食材以外食べることを禁止されていました。
その食事以外の食べ物は"竜の魂が穢れてしまう"と塔の人間から言われていたんですね。
結局旅の途中でいつ食事ができるかわからないから食えと言うカメリアにおされグレンデルは生まれて初めて苺を食べます。
グレンデル嬉しそうに苺を食べるシーンがすごく微笑ましくて可愛くて、普段好きなものを食べている私は幸せなんだな〜と思った場面でした^^
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始めて見たものを「あれはなに?これはなに?」と聞くグレンデルにカメリアは教えながら先を進んだ。
森の中は危険で溢れていた。
ワーグという狼の群れや、
"森のお母さん"という物理攻撃が効かない影のような敵。
カメリアは国の騎士の中でも腕がたつ剣士だった。
相手が複数でもグレンデルを後ろに守りながら倒していった。
初めて表紙を見た時、カメリアは涙を流している絵だったから私はなにか辛いことがあって泣いているのかなと思っていました。
が、読んでいくと思っていたものとは違いました。
カメリアは、戦いながら涙を流していました。
なぜかというと、自分が剣を貫いた相手の悲鳴、肉を断つ感触が耳や頭にこびりついて自分の心をえぐると。
「自分で自分を引き裂いてるみたいだ」とカメリアは言います。
だから泣きながら戦っていました。
人や、生き物の痛みを感じ取ってしまい
それでも「私は生きるんだ...!」と言ったカメリアには、時代に合わない人間らしさ、優しさをもっている子だなぁと思った場面でした。
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2人は先を進む。
兎を捕まえたり、山の上に登ってこれからどんな国を通っていくのか話したり。
そんな中、グレンデルを狙っている人からの奇襲は止まらない。
1巻後半は
カメリアと敵が戦ってる場面、アクション中の掛け合いや素手の格闘がお気に入りです
武闘会!みたいな感じのどっちが強いのか!という戦い方じゃなく、
グレンデルを守る者VSグレンデルを狙う者
の戦いなので、お互き会話がありながらの戦う場面になってます。
泣いてるカメリアに対して
「これはお前が命を賭けるほどの任務か?」など
揺さぶるような会話もありつつ。
剣だけじゃない ふいをついた格闘技も混ざっていてアクション場面はとても楽しめました。
次はどんな敵が出てきて、それをどう乗り越えていくのかワクワクします︎^ ^
今回はここまで🐲
次回、第2巻です!