『カコとニセ探偵』第4巻

 

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4巻。

最終巻です!

 

犯人を見つけたサトル。

犯人は着物を着た髪の長い女の幽霊を連れていた。


サトルは庫裡林に協力を仰ぎ、

犯人がいる周辺の地下鉄や道路を封鎖し人を退けた。


カコと相手の幽霊との戦い、

相手はカコと同じように除霊ができる力を持っていて、カコが逆に除霊されそうになってしまうが、銀杏の助けもあり勝つことが出来た。

 

 


高貴な幽霊同士の戦い。

まさかカコと同じ除霊ができる幽霊が現れるとは思わず、結構派手な戦いで面白かった。

1〜3巻だとカコの除霊能力ってまあまあ無敵に見えるのでキターー!って感じで見応えありました。


銀杏も全力で加勢しかなり活躍。

この銀杏は凄くかっこいい!!

やっぱり戦う女性はかっこいいなあ、、、。

 

戦いの後、犯人は捕まり拘束されるんだけど

犯人の仲間?らしき幽霊が犯人がいる部屋を爆発して犯人は死んでしまいます。

そこが結構あっさりと言うか、ドライな感じというか、、、。

この漫画のもつ雰囲気のひとつかなあ、と感じました。

 

 

 

 

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沈没船事件が解決し、物語は最終話へと移る。


サトルが在籍している女学園で生徒が失踪するという事件が起こる。


サトル、カコ、銀杏は深夜の女学園に入った。


そこではカコが長年居座っていた女子トイレで、女子生徒の幽霊に手招きされている生徒 武藤入鹿(むとういるか)がいた。


幽霊は女子トイレの窓の外へ歩いて行く。

入鹿と幽霊を追うサトル達は窓の外から続く、大きい森の奥へと入り、ある防空壕の跡地へたどり着く。


防空壕には小さな穴がありその穴には沢角刑事の妹で、サトル達の同級生 沢角みさきの生霊が入り口にはまっていた。(沢角みさきは幽体離脱ができる)


ハマっているみさきを引っ張り出すと

みさきと一緒に、10体ほどの幽霊も一緒に引きずり出された。

 

 

さあ いよいよ最終章です。

カコと縁の時のように、また女子生徒が失踪。

今回は今までと違って、失踪する経緯が描かれています。


手招きする幽霊がまぁ怖い。

本当にゾッとする絵がすごいなぁと思う。

ビックリしたのはもちろん芋づる式に

たくさん出てきた幽霊たち。

なっつぉっぇえ!!感じ。

10体ぐらいの幽霊が美咲を離さないって感じでしがみついてるんですよね

まじでこわ。

 

 

 

 

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この辺から最後まで話が真面目に進んでいくので、ここで全体を通して私が書きたかった見所をひとつ。

 

1〜4巻の間で所々で出てくる、

思わずふふっと笑ってしまう場面があります。

 


ギャグ?っていうか

サトルがツッコミ側だったり、

カコがツッコミ側だったり、

登場人物自体が天然でボケる人が多い。

普通の会話の流れでサラッとカマしてくるので

不意打ちで笑った記憶があります。


例えば1巻。

怨霊に取り憑かれた犯人にサトルが打たれそうになって た時が、カコが一瞬で間に入り弾を掴み阻止します。

さすが高貴な幽霊、なんでもありですね。


弾丸を指で掴んだカコを見てサトルは

スタープラチナかよ!!」とつっこむ。


...ジョジョネタ.....?


てかそれ描いていいのwwと思う。笑


こういう感じのちょっとしたやり取りが面白い。

個人的にはかなり好き。


他のもここで紹介できたらいいんだけど

文章だけにすると伝わりにくい感じになってしまうので、気になる方はぜひ漫画を読んでみてください!

 

 

 

 

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防空壕から数人の幽霊が出てきた後、

中を覗こうとすると防空壕の穴より大きい顔が

こちらを見ていた。


どう見ても幽霊の類。

カコは浄化しようとするが逃げられてしまい、

防空壕の中には大量の白骨死体があった。


次日それはニュースになり、

現場付近には警察が捜査する中、市長も来ていた。


サトルも現場で調べていくうちに防空壕に入る。

何か違和感を感じたサトルは急いで外に出ると、

外は一瞬で別の景色に変わっていた。

カコもいない、学校もない、茅葺き屋根の家と畑が一面に拡がっていた。

 

 


ここらへんは展開が早くて、

ゆっくり読んだり何ページか前に戻ったりしながら読みました。


突然サトルが迷い込んだ世界。

それは現実ではなく、誰かの記憶の世界でした。


サトルの目の前にある村では、男が銃で村人を殺して回っていて、サトルも狙われてしまいます。

なぜか居る銀杏とカコに助けられたサトル。


そして学校があったはずの場所には

大きな建物がありました。

それはカコが祀られていた神社でした。


ということは学校が建つ前、何十年前の誰かの記憶の中に居るということ。

サトル達は誰の記憶の中なのか、銃で狙ってくる男は誰なのか、調べに村の中へと入っていきました。

 

 

 

 

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村の中では何人もの遺体が。

家の中に入ったサトルは、新聞から今いる時代が1941年だということと、

そして村の殺人鬼が村に住んでいるお嬢様を狙っていると知った。

 

なんとか現代に帰ろうとするサトル達。

謎の殺人鬼は色黒の男性に殺されてしまい、傍にはサトルを女学園にいれた学園長にそっくりな女性がいた。

 

サトル達が迷い込んだ記憶は、

防空壕にいた巨大な顔の怨霊の記憶だった。

その後も現実に帰ってきたと思ったら、

防空壕の巨大な怨霊に追いかけられたり、

現実なのか、記憶の中なのかわからない中をぐるぐるしていた。

 


ここらへんはですね

タイムスリップして〜またして〜

現実戻って来たと思ったら戻れてなくて〜

みたいな感じで登場人物がとても混乱している場面です。笑


その中でも怖っっ!とおもった場面が、

巨大な顔の怨霊です。

前にも同じようなこと書いたかもですが、

村の殺人鬼から逃げてうまく隠れて

ふと後ろを見たら巨大な顔が近距離でこちらを見てるという...。


なんでこんなに怖く描けるんでしょう、

凄いなあ、とおもう場面でした。

 

そろそろ最終話へ入っていきます。

毎度のことながら、拙い文章ですが最後までこの漫画の好きな見どころを、ここに書いて行きたいと思います。

 

 

 

 

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怨霊の記憶からなんとか抜け出し、

サトルはその記憶の中で全ての謎を解いた。


そしてある夜、

サトル達は防空壕があった場所に

ある人物を呼び出した。


沢角刑事。


女学園の学園長 菱崎梓(ひしざきあずさ)。


それともう1人、

遠京市 市長 久我園征重(くがぞのまさしげ)。

 

全員集まったところでサトルは話し始めた。


防空壕内の被害者女子生徒の服から

三者の指紋が見つかった。


その指紋は今のところ合致する人はいないが

犯人は既に分かっていると話した。


「犯人はあんただよ  久我園市長。」


そういったサトルの後ろでは

被害者の女子生徒の霊が並んで市長を指さしていた。


カコの力を奪った張本人が

久我園市長ということだ。


そもそも事の発端は

サトルがいた怨霊の記憶の世界、大正10年。


遠京市は遠狂村という名前だった。

その時代、1番権力を持っていたのが学園長の血筋 菱崎家。


当時の遠狂村という土地に入り込もうとしたのが、市長の血筋 久我園家だった。


だがカコが祀られている神社が

外部から邪悪な者の侵入者を防いでいた為、

久我園家が神社廃絶と学園建設を提案したのだった。


その後 村の大量殺人事件を利用し、

久我園家は力をつけ学園を建設し、

現在 久我園家が最高権力者となっている。


そして学園設立後の昭和42年。

女学園生徒連続失踪事件の真相は、

廃絶し力は弱まったものの

いまだ生き続けているカコがいると知り、

カコを完全に消そうとした過程で起きた事件だった。

 

 

 


さぁとうとう

犯人がわかってしまったわけですが...。

あ、そこ?!って感じでしたね。

久我園市長は4巻の後半で初登場だったので

めっちゃ驚いた!って展開ではなかったです。


それでもサトルの推理で

女学園に続く"呪い"の正体は明かされました。


1巻から犯人だれ〜?と

ずっと気になっていたからスッキリ^^


あとは動悸、

「この土地に入り込みたいから」という理由で

こんなに人が死んでしまい、そのことに関して久我園市長は特に気にしている様子もなく。


土地の権力者になりたいって

そんなに重要なことかなー。

人によって大事なものとか思想はバラバラだけど

嫌な大人だな〜なんて思いながら読んでました。


まあサトル達がぶっ飛ばしてくれることでしょう。

 

 

 

 

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一連の事件の真相を話し終え、

サトルは続けて話す。


「馬鹿げてると思うだろうけど この久我園の人間は人智を超えた力を手にしている。」

「悪いがあんたに憑いている化け物、この場で浄化させてもらう」


すると久我園市長の様子が変わり、

久我園市長の後ろから巨大な怨霊が姿を表した。


今まで巨大な怨霊は顔だけだったが、

今回は胴体も現れ、それは大きい森には収まりきれないほど巨大なものだった。


森の外では 庫裡林や警察、

怨霊が外に出ないように多数の神官達が待機していた。


カコ「フン  やるしかねぇよな...サトル!」

 

 

 


カコ合図で、

サトル達の最後の戦いが始まりました。


間髪入れずに怨霊が襲ってきて

避けるサトル、怨霊の巨大な手をカコが抑え込むのですが、多少の手応えだけで動きを止めるのに精一杯。


だいぶ苦戦しますが銀杏のフォローもあり

なんとか耐え抜きます。


この場面の戦いはカコと銀杏の連携が

すごく良いです。

2人ともかっこいい!

最後の戦いならではの迫力、とても楽しい場面でした!

 

 

 

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森よりはるかに巨大な怨霊は、

一般人にも姿が見えていた。


必死に戦うサトル達。


原則 怨霊は宿主の体力を奪う。

森よりも大きい図体の怨霊なら奪うエネルギーも多いとふんだサトルは、攻撃を避けながら久我園市長を探した。


銀杏が引き付けている中、久我園市長を探し出したサトル、市長はシワが一気に増え息切れしている状態だった。


巨大な怨霊は莫大なエネルギーを消費しする為、長い間防空壕の中にずっと封印されていたらしい。

それを解いてしまった今、勝ち目はサトル達にあった。


サトルを攻撃しようとした怨霊の額にカコが手を当てる。

ついに怨霊はカコに浄化された。


それから時はたち、

サトルがある神社で賽銭をしている場面になる。

神社からカコが出てきた。

以前カコが祀られていた神社は再建されていて、

そしてサトルは刑事になっていた。

困難な事件でカコを頼ってきたサトル。

そしてまたタッグを組む2人。

「私たちは最高のパートナーなんだからな!」

と、ここでエンド。

 

 


とうとう終わってしまいました...。

最後の戦いは結構すんなり終わったなぁ...

4巻後半は展開が早く打ち切りだったんじゃないかなーと思ってしまうくらいいきなり終わった感じ。

だけどラストも2人のパートナー的な仲の良さが溢れていて、良い終わり方だったと思う。


この漫画の好きなところは

入り組んだミステリー&推理と、女性キャラが豊富しかもかっこいい女性の方が多いところ!

あと展開も早くて飽きないところ!ですね!


パート2みたいな感じで続編でてほしいな。


すごく楽しめました。

ということで「カコとニセ探偵」紹介終了!

 


では〜。