『ケータイが落ちていた。』

 

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「ケータイが落ちていた。」

読み切りです。

 

 

 

物語は 主人公 桃香が道端に落ちているケータイを

拾うところから始まる。


警察に届けようかと拾ったケータイは

可愛いピンクのストラップがついていた。


ケータイを持った瞬間

着メロが鳴りメールが届く。


桃香はメールの送信者に、持ち主の事を聞けばいいかも と思いメールをあけてしまった。


メールには

『こんばんわ はじめまして ひろってくれてありがとう』とあった。


えっ?と驚いた桃香


続けて

『ごめんね 私はあやしい者じゃないです

一人ならちょっとだけ話し相手になって』

と書かれていた。


なにかのドッキリ?と怪しむ。


桃香はメールの返信をすることにした。


桃香『一人だよ。彼氏がデート中に呼び出しうけて帰っちゃったの

あなたどこ? 落としたの?』


すると返信が帰ってきた


『そう落としたの それ

ね、仕事って言われるとさ ほんとはひきとめたくても嫌われたくなくて「いいよいいよ」って言っちゃうんでしょ』


そうなんだよねー...と

桃花は返信を返した。


桃香『やっぱりこれ 届けてあげるよ 近くにいるんでしょ?』


そして返ってきたメールには

『ううん・・・ムリ・・・いい』

と書いてあった。

 

 


私の大好きな赤石路代さんの作品!

序盤からひきこまれた〜っっ!


拾ったケータイからいきなり話しかけられたら...

私だったらどうしよう。


物語の始まり方も

こういう人が〜ある時落し物を拾って〜

じゃなくて

拾ってから主人公、登場人物のひととなりが段々

わかっていく感じが面白い。


そしてケータイはガラケー

時代を感じる。笑


桃香の届けてあげるよに対して

『ムリ』と答えたケータイ。

なぜムリなのか...。

怖。

 

 

 

 

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「届けてあげる」とメールを返した、

それに対して「ムリ」と返事が来た。


桃香は まさかもう死んじゃってるとかじゃないよねー、と冗談交じりに答えると次に来た返事は

「もしかしたらそうかも」。

気味が悪くなった桃香はケータイをを交番に届けることにした。


交番には一人の男性警官が。

それは桃香の元彼の悠(ゆう)だった。

付き合っていた頃、警察官になってすぐ銃で撃たれた悠。

心配すぎて傍にいられなくなり別れたとメールで会話をする。


交番で悠に落し物だとケータイを渡す。

桃香は悠に ちょっと変なケータイだと話した。


こっちが見えているみたいに話しかけてくるケータイ、もしかしたら持ち主は死んでるかもしれないと。


携帯は預け桃香は交番を出た。

悠がケータイを調べているときメールが届いた。


「今の子(桃香)追いかけて!絶対タクシーにのせたらだめ!」


驚いた悠、一応外を見回すと丁度桃香がタクシーに乗ろうとしていた。


追いかけ桃香を引き止める。

タクシーはそのまま進み始めたが、

すぐ近くの工事中のクレーンが横倒れし、

なんとタクシーに直撃した。

後部座席は潰れ、その光景を見た2人はゾッとした。

 

 

 

 

うわぁ...。

ますます謎になってきた。

死んでるのかもしれないメール相手が

予知をし、それが本当に起こる。


この時点でストーカーの線は薄いなー

とは思うけど、本当に一体何者?!


事故の後「よかったね助かって

信じてくれてありがとう」とメールがくる。

とても優しい子みたい。

 

 

 

 

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あけましておめでとうございます!

去年から始めたこの漫画BLOG。

今年も沢山の漫画を紹介していくので

よろしくお願いします!!😊✨


それでは続きからどうぞ!↓

 

 

 

自分が死んだかどうかもわからないケータイが

桃花の命を助けた。


桃花と悠は放っておけない気持ちから

ケータイの持ち主を探してみることにした。


ケータイのメールの履歴を確認すると、

桃香の前に4人の人間が持っていた事が分かり、

明日も会う約束をして2人は別れた。


1人になった桃香と悠は考える。

あのままタクシーに乗っていたら...。

なくしてしまうかもと考えただけで辛くなることや、お互い生きてるうちしか会えない、いつまでもそこにいるわけじゃないということを。


次の日

桃花の前にケータイを持っていた人を訪ねた。

その人も持ち主ではなく、別の手がかり→手紙を持っていた為 手紙を預かった。


その持ち主は市村という男性で

2人はケータイを持って会いに行くことにした。

 


"大切なものは失ってはじめて気づく"

って言葉はよく聞くけど、

失ってからじゃなくて

正体もわからないケータイのメールで

2人は気づいていく。

こんな展開のストーリーは初めて。

しかも桃香は彼氏がいるから余計揺れます。


作中で桃香

「明日誰が死ぬかも、誰にも分からない」

と思う場面がある。


桃香達だけじゃない、

私も私の周りの人達もそうだと

あらためて思った。


こういうこと考えると悲しくなるけど、

でも今会える人、いつもそばに居てくれる人が1番大事なんだ。

だからいつも感謝を忘れないようにしよう。

そう思った場面でした。^^

 



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手がかりである市川という男性に会った2人。


ケータイを見せると

「ケーちゃんだ!」と嬉しそうに市川は言う。


市川はケータイの"ケーちゃん"と呼んでいた。


ケータイの謎を追ってると話すと

家に招いてもらい、

市川はトラックの荷台でケータイを見つけたらしく、また桃香と同じく命を救われた経験をしていた。


やはりいい子なのだと話しながら

ケータイの場所を聞くと

それは山の中だった。


2人はさっそく教えてもらった山へ向かう。

市川の前の持ち主は小学生の女の子。

すっかり夜になった山の中で

次の日登校中の女の子に会えるかもしれないと、

車で朝を待つことにした。

 

 


だんだん持ち主に近づいてきました。

車で次の日を待つ場面、

悠は桃香を帰らせようとするんだけど桃香は拒否。

ケーちゃんと出会ってから気づき始めた

"生きてる間しか一緒にいられない"という気持ちに正直になり、悠に「一緒にいたい」と伝えるのでした。

悠も同じ気持ちで、やっと2人は気持ちを素直に伝えることができた。よかったよかった。


家族や恋人や友達、大切な気持ちはもちろんあるけどそれを言葉にして伝えるって中々できないよなぁ。


ま、桃香は現状彼氏いるんだから

別れてから伝えようなっ!笑

 

 

 

 

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朝になり、登校していた小学生の中で

1人の女の子がケータイに気がついた。

名前は愛ちゃん。

桃香達が話を聞くと、森でかくれんぼしている時ケータイを見つけたそう。

愛ちゃんもまた悩んでる時で、ケータイに励まされていた。


そのことを兄に話すると、

「心霊ケータイだ!」ど慌てていた。

2年くらい前に事故があり、女性が持っていたケータイごとはね飛ばされ、それ以来森の中でケータイの鳴る音がしている、という。


そう話した兄は、愛ちゃんが止めるのも聞かず、

崖の下にケータイを投げてしまったそうだ。


それを聞いた桃香達は近くの警察へ行き

悠が事故のことを調べた。


帰ってきた悠が言う。

「小城(こしろ)みなみちゃん

この先の聖フランシス病院。」


ケータイの持ち主は生きていた。


2人は病院へ急いで向うのだった。

 

 

 


あらら〜っ

まさかの生きてるだなんて

最初に読んだ時は本当にホラーだと思ってたから

驚きました。素敵な展開。


本当は悠と両思いになる前に

桃香と付き合っている彼氏がちらほら登場し、

最後は意外なつながりがあったりするのですが

それはぜひ漫画を読んでみてください^^


小城みなみの病室に入った時、

彼女は目覚めていました。


そして、ようやくケータイを持ち主に返すことが出来ました。


いまやケータイと呼ばれることも少なくなったけど、ケータイやスマホがあるおかげで

離れていても家族に「おはよう」と言えるし、

面白いことがあれば写真に撮って友達に送って

共有することができる。

何気ない会話もLINEのようなアプリがあるからできる。


悪用とか乗っ取りとか

気をつけなきゃいけないことはあるけど、

普段当たり前にやってることを

"当たり前だから"と 思わないこと。

とにかくケータイを発明した人に感謝です🙏

 

 

ということで

「ケータイが落ちていた。」

終わり!!


読んでいただきありがとうございます!


他にもオススメしたい漫画、記事にしてるから見てね〜^^